FEAR系

hotmachi2006-10-07


今更にこの話題。

FEAR系かどうかで好き嫌いが分かれてたのって何歳くらいの年代のお話なんだろう、
30になる直前の僕は直撃世代。
…よりちょっと上。
つまりFEARキライな人が結構多い世代だ。

分け方はいろいろ。FEAR製でもらしくないのはあるんで、基本的にはこんな感じのが我々の世代から見たFEAR系。
曰く「神業がある」
曰く「例のキャラクタータイプ選択システムを採用している」
曰く「システム的なロールプレイ要求(実はこれはあんまり見ない)をされる」

色々あるんだけど…
僕がニガテなのはあれです。以下の2点。

「特技などで規定されることによる行動選択幅の狭さ」
「PCが大抵"一般人を上回る存在"ということになっている」

なのです。
例えば戦闘場面に「テーブルと椅子がある」とマスターが言う。
これだけでわくわくする。
遮蔽に使えるか。キャラクターが握ったブロードソードを椅子に持ち替える利点は無いか。探知魔法で座っていた人間を探知し、それを何かに活かせないか。脇を通る時に蹴倒せば追っ手の妨害にならないか…

でもなんか
「凶器攻撃:
 そこらへんのものでもって攻撃する。ダメージタイプは切/刺/叩から選択。ダメージは格闘攻撃+1。相手の防御にペナルティー2」
「状況活用:
 ソルジャーはどんな状況をも利用して戦闘を有利に運ぶ。障害物の存在する場面でのロールにボーナス1」
とかいう特技があって、これはしっかり経験値を3点払って取るルールになっているとする。
…するとなんかこれ持ってないのに椅子使っちゃダメそうな気がしてきません?

次に敵も味方も大抵「すごい強い」ということになってる。するとこう…
「一般人レベルならまだしも、すごい強い奴の攻撃がただのテーブルで止まるかなぁ…」
「大体そんな強いならそんな椅子使う前に"たたかう"1択だよなぁ」
っていう気がしてくる。







そして…FEAR系って
「戦闘か、じゃぁマスター、戦闘マップ書いてくれ」
ってあんまり言わないよね。
概念戦闘っていうやつです。僕にできることがない。
PCが"たたかう"のはそういう人だからだ、奴は独りでもチームと一緒に戦えるタフな男だ。
これにFEAR系とかの別はない。

でも"それしかできない"からこそプレイヤーが居るよ…
ボクもそのファンタジー世界につれていってよ…
役に…役に立つよ…僕…椅子、使えるよ…




例え僕抜きでも、PCの実力だけで、椅子使わなくても勝てるようにシステムがなっているとしても…つれていってほしいよ…















そして、僕みたく「プレイヤーが居てこそ」ってのにこだわる人で且つ概念戦闘が楽しめる人はその
「プレイヤーのシゴト」
を喋ること、に求められるんだろうなと思う。
キャラクター達は椅子を独創的な方法で使えないのと同様に、
NPCと心の篭った会話することができないからね。


楽しそうな人々をちょっと羨ましげに見ながら古いタイプのゲームを楽しそうにやる日々